11/26(木) 10:00〜17:00 |
11/25(水)前日開催 10:00〜16:00 |
開会宣言、基調講演、その他 ▼▼▼ |
ワークショップ ▼▼▼ |
11月26日(木) ※ワークショップは前日に開催します
10:00〜10:05 開会宣言
大会委員長 国立情報学研究所 名誉教授
淺野正一郎
高速インターネット、情報社会基盤制度、交通基本制度などの分野で活動している。OECD情報コンピュータ通信政策会議副議長・議長、2013-2017年交通政策審議会会長などを務める。
10:05〜11:05 基調講演1
「ニューノーマルにおけるDXのあり方と政府の政策」
概要
DXレポート「2025年の崖」の発表から2年。事業環境の変化に柔軟に対応し、データやデジタル技術を活用したビジネスモデルの変革や企業経営そのものの変革が求められる中、コロナ禍においてその「事業環境の変化への対応」を極めて短い時間で行わなければならなかった。「新しい日常」への対応は、コロナ禍に対する一過性の取組みではなく、DXの本質である「事業環境の変化」にいかに迅速に対応し、それをし続けられるかが重要なポイントとなる。講演ではDXを巡る産業動向や政府の政策について俯瞰し、新しい日常に向けて取り組むべき方向性を論じる。
経済産業省 商務情報政策局 情報技術利用促進課長
田辺 雄史 氏
1997年早稲田大学大学院理工学研究科修了後、通商産業省(現経済産業省)に入省。2000年以降内閣官房、経産省、IPA等において、サイバーセキュリティ政策、IT政策に長年従事。2017年よりIPA産業サイバーセキュリティセンターの立上げ・運営を陣頭指揮。このほか、米国大学院への留学、JETROデュッセルドルフ、在オーストラリア日本大使館への赴任等、幅広い海外経験を経て、2020年より現職。米国公認会計士。
ニューノーマルにおけるDXのあり方と政府の政策
11:05〜11:10 休憩
11:10〜12:10 基調講演2
「DX時代の新・記号論」
概要
Covid19危機は人々の生活を「停止(エポケー)」させ、社会の生活基盤のデジタル・トランスフォーメーションを加速させつつある。この危機を経験した「新常態(ニューノーマル)」の生活において、人々の生の変容はどのように捉えられるのか。記号論とは、ライプニッツに源流をもちコンピュータを思想的に生み出した哲学の系譜だが、デジタルテクノロジーと人間との界面を研究する新しい記号論パラダイムである発表者の「新・記号論」を紹介しつつ、DX時代の意味を考察する。
東京大学 名誉教授
石田 英敬 先生
元 東京大学大学院情報学環教授。同学環長、東京大学附属図書館副館長など歴任。専門は、 記号学、メディア論。近年はデジタル・メディア時代に応えうる新しい記号学として「新記号論」を提唱している。著作に、『記号論講義』(2020)、『新記号論 脳とメディアが出会うとき』(2019)、『大人のためのメディア論講義 』(2016)、『デジタル・スタディーズ』全3巻、他多数。
12:10〜13:10 休憩
13:10〜14:00 技術講演1
「リモート時代の開発組織ニューノーマル」
概要
コロナ禍のもと、多くの開発組織が急遽の在宅リモート対応を迫られました。しかし、私の勤務する永和システムマネジメントを含め、大半のアジャイル組織は驚くほどスムーズにリモート開発に移行できています。なぜでしょうか? 確かに、ソフトウェア開発がPCとネットワークで作業が完結することも理由でしょう。しかし根本には、アジャイルな組織が持つ変化への自己組織的な対応力がありそうです。 今回は、リモートアジャイルへの切り替えという出来事で得た経験をご紹介しつつ、これからの開発組織のありかたについて考えてみたいと思います。
株式会社永和システムマネジメント CTO / Agile Studio ディレクター
岡島 幸男 氏
Web・組込等、様々なソフトウェア開発とマネジメントの現場を経て、現在はAgile Studio Fukuiにて、リモートアジャイル開発事業を担当。著書に『受託開発の極意―変化はあなたから始まる。現場から学ぶ実践手法』(技術評論社)他。
14:00〜14:50 技術講演2
「組込みシステムのモデリング/シミュレーションをデスクトップにもたらす<箱庭>の新世界」
概要
IoT/クラウド時代に入り、組込みシステム開発は,より複雑で複合的なシステムになってきています。このようなシステムの開発には、対象となるシステムを取り巻く環境・機器等もモデル化した「動くモデル」によるシミュレーションが欠かせません。HILS/SILSのような環境は既にありますが,多人数で安価に利用できるものではありません.箱庭は,このような環境を誰でも手軽に使えることを目指した環境です。 ロボット教育の取り組み等の事例を含めて箱庭の新世界を紹介いたします。
株式会社永和システムマネジメント TechLead
森 崇 氏
Linuxカーネル/ミドル開発で培った技術を下地にして、約10年前に組込み業界へ参入。 AUTOSAR/RTOS/ROS等の開発を通して、実機レスで手軽にシミュレーションできるマイコンシミュレータ(athrill)を開発しオープンソース化した 。2019年度から、IoT/自動運転システム時代を見据えた新しいシミュレーション環境構築を目指し、TOPPERS/新WG(箱庭)の活動メンバとして参画。
株式会社チェンジビジョン シニア・コンサルタント
久保秋 真 氏
株式会社チェンジビジョン勤務。モデリングツールAstah*の販売、導入支援、技術教育の開発・講師を担当。アジャイル開発とモデル駆動開発(MDD)の双方に関心を持つ。情報処理学会、日本ソフトウェア科学会各会員。早稲田大学、日本大学、関東学院大学非常勤講師。トップエスイー、スマートエスイー講師。ETロボコン本部モデル審査員。日本雨女雨男協会IT本部長。
15:00〜15:10
ワークショップ開催報告1(原田 巌 氏)
15:10〜15:20
ワークショップ開催報告2(吉田 塁 先生、小黒 登行 氏)
15:20〜16:30 パネル討論
「モデリング x ニューノーマル」
【モデレータ】羽生田 栄一 氏 【パネリスト】技術講演の講演者3名、ワークショップ講師2名
16:30-16:40 UMTP事務局からのお知らせ
16:40 閉会挨拶
11月25日(水)
10:00〜12:30 ワークショップ①
UMTPモデリングワークショップ
概要
アジャイル開発が主流となり、価値のあるソフトウェアを提供するためには、ユーザも含めて全員で、素早く作るものの認識を合わせていくことが重要です。 システム開発に対話しながらUMLを使用したモデリングを使うことにより、厳密で有用な対話を開発につなげることができます。 そこで、その場の全員で意見を出し合ってより良いモデルを作るために簡単なワークにまとめました。モブプログラミングならぬモブモデリングを「オンライン」で、体験してみてください。ワークでは、オブジェクト図とクラス図を使用します。
▶お申し込みはこちらから。※受付終了しました。
株式会社オージス総研 ビジネスイノベーションセンター
原田巌 氏
アジャイルでのモデリング活用について発表や普及を行っている。現場では、アジャイル導入やアジャイルのコーチングだけでなく、開発プロセス策定やモデルを使用したオブジェクト指向分析、設計、実装など、現場のチームに合った、より良い開発方法を支援、実行している。UMTP L4合格、スクラムアライアンス認定スクラムプロフェッショナル
13:30〜16:00 ワークショップ②
「モデルベース思考の基礎と応用 〜汎用的な思考からシステム開発まで〜」
概要
本ワークショップでは、物事をシンプルに四角と線で表現する「モデルベース思考」の基本的な理解とシステム開発における活用について扱います。 前半はモデルベース思考の基礎を学びます。具体的には、モデルベース思考の表記法を知り、演習問題を通してモデルに慣れます。 後半ではシステム開発におけるUMLモデリングでの活用について学びます。具体的には、モデルベース思考とシステム開発におけるモデリングの関係性を理解し、演習問題を通してシステム開発にモデルベース思考が活用できることを学びます。 参加条件: UMLのクラス図の読み書きができる (簡単なものでも全く構いません) 1年以上のソフトウェア実開発の経験がある (必須ではありません)
▶お申し込みはこちらから。
※ご参加には、F2020の事前登録が必要です。
東京大学 大学院工学系研究科・大学総合教育研究センター 准教授
吉田 塁 先生
全ての物事を四角と線で表現する「モデルベース思考」の活動に約10年間携わり、手法やワークショップを開発してきた。講師の専門であるアクティブラーニングの知見を活用して、数多くのワークショップを企業や大学で実施し、高い評価を得てきた。著書に「スーパープログラマーに学ぶ 最強シンプル思考術」「博士になったらどう生きる?」などがある。
株式会社豆蔵 技術コンサルティング事業部 シニアコンサルタント
小黒 登行 氏
金融系ソフトハウスからメーカーでのエンジニアを経て、組込み分野におけるオブジェクト指向技術のコンサルタントとして現場支援や人材育成に携わるとともに、コミュニティの活動にも参加。 現在はオブジェクト指向・UML・要件定義・テストなどのコンサルティング・人間系の組織課題解決ファシリテーションを主たる活動としている。