UMTPについて

ご挨拶

UMLモデリング推進協議会(UMTP)会員の皆様、UMLモデリング技能認定試験受験者の皆様、もデリングフォーラム2024や実施したセミナー・ワークショップにご参加いただいた皆様には、さまざまな形で多くのご支援をいただきましたこと、こころより感謝申し上げます。ありがとうございました。本年度から会長を拝命することになりましたが、今までのUMTPの伝統と成果を受け止めつつ、新たな時代のモデリングに取り組んでいく所存です。

本年度準備を進めて2025年の新年度からは会費を無料とすることで、UMTPという組織の活性化を図ってまいります。より広くAI時代の新しい会員を迎えるとともに、昔からの会員の皆様にも刷新したUMTPの下で今まで以上に活発に活動にご参加いただけるよう、新しい企画やチャレンジ、より有用なセミナーの企画・実施を進めていきますので、ぜひともこれまで以上のご協力をお願いいたします。

ポスト・コロナの現在、リモートワークとオフィスワークの適切なバランスが求められるようになり、DX(デジタル変革)が進展する中、生成AI(Generative AI)の実務での活用はじわじわと当たり前のものとなりつつあるのが現状です。そうした時代の新たなモデリング技術・スキルの啓蒙・普及のためにUMTPの存在意義は新たなフェーズに入るものと自覚し、そのための施策を会員の皆様と検討しフットワーク軽く実現していきたいと考えております。広く会員の皆様からのアイデアを頂ければ幸いです。

日本におけるDXへの取り組みは今まで、コスト削減や業務プロセスの効率化といった間接的な効果を狙うものが中心でしたが、今後は徐々に、経営の在り方をデータドリブンなものへと変革し、事業のしくみ自体もマーケットのニーズの変化に併せて変えていくことが求められています。そうしたマーケットの変化、ユーザーのニーズの構造と事業のしくみといったものを的確に理解し見える化するスキルがいままで以上に重要になってきます。「モデリング技術」、「モデリング能力」をすべての部門のメンバーが身に着けて実践できることが必要な時代になったといえます。DXの環境下においては、「AIとの協働、モデリング、働き方としてのアジャイル」の3つはいずれも不可欠なリベラルアーツだといえるでしょう。

このような時代状況を踏まえて、昨秋の『Modeling Forum 2024』では、テーマを「モデリングはどこへ向かうのか? ~ 広がるモデリングの世界 ~」として、多くの方々にご参加いただき、貴重な議論をしていただくことができたと思います。

UMTPは「UMLモデリング技能認定試験」を通したモデリング技術の普及活動と、分析力・   発想力・想像力強化のための「モデルベース思考法」の普及活動を行っています。また   モデリングの実践など、UML会員や有識者による部会活動を行っています。

新しい若いメンバー、わが国の主要なITベンダー、有識者と力を合わせて、変革の時代に求められるモデリング技術の普及とモデリング能力を持つ人材の育成に向けた活動に取り組んで参ります。

2025年4月

羽生田 栄一 氏

特定非営利活動法人UMLモデリング推進協議会 会長
羽生田 栄一