開催報告:モデリング活用のためのモデリング実践セミナー(2022年7月26日)

2022年7月26日、「モデリング活用のためのモデリング実践セミナー」を開催しました。
この集いは、モデルの普及とモデル作成技術者の育成のために収集しているモデリングのノウハウをご紹介することを目的に、当協議会のモデリング実践部会(主査:原田 巌)が企画・実施したもので、23名の参加者とともにオンライン会議で開催しました。

はじめに、原田 巌様からUMTP及びモデリング実践部会を紹介いただきました。
続いて工藤 由美様からワークショップの題材と課題を説明いただきました。「セミナー」を表現するモデル(クラス図)が題材として与えられたうえで、新たな条件①から④に対応できるようにモデルを洗練していくという課題です。

モデリング実践部会とは
モデリング実践部会とは
ワークショップの課題①②
ワークショップの課題①②

4グループに分かれ、20分間×2回でワークを行いました。有識者(UMTP認定試験L3またはL4取得済の方)はグループをリードしながら、初学者の方は疑問点を有識者にぶつけて確認しながら、熱の入った議論となりました。各グループの洗練後のモデルを紹介いただくことで、答えは一つではないことや、関連・多重度・制約等に気を配ることでモデルの意味が変わることを体験しました。

最後に小黒 登行様から解答例を説明いただきました。ワークの結果にもコメントいただくとともに、参加者へ「解答例は初学者から有識者までを対象とした解説であり難しい箇所は後日読み返すことで実力をつけていけばよい。」とのアドバイスをいただきました。原田様からも「自分で考えたモデルを説明できることが重要である。日々機会を見つけてモデリングを続けてほしい。」とのアドバイスをいただき終了しました。

なおアンケートでは、グループワークで自分と違う考えを持つメンバとモデリングの議論ができ楽しかったとの意見を複数いただいた一方で、問題を事前に見て考えておきたかったとの意見もありました。今後の改善に生かしたいと思います。

講演資料は、下記にて閲覧できます。



※当日使用した解答例は公開していないので、ぜひ、次の機会のワークにご参加ください

また、UMPTモデリング実践部会では、新たにDiscordというツールを使用して、セミナーに参加頂いた方への事後学習の機会の提供の模索を始めました。セミナーで使用した情報を共有しつつ、セミナーが終わった後でもワークの続きをチームで行ったり、講師陣と質疑のやりとりをすることで、モデリングの学習に役立てられればと思っています。セミナー参加いただいた方から、順次、サーバへ招待していきます。

Discordによる情報共有と事後の質疑応答の様子

 

UMTPでは本日のセミナーをふまえ、モデリング技術の普及・展開と実践の機会の提供として、今後も同様のセミナーを継続していく予定です。今回参加できなかった皆様、次回は是非参加し、更にモデリング技術を高め、いずれはL4認定という頂点をめざしてください。

2022年7月
以上