UMTP-ModelingTerminology

UMTP-ModelingTerminology

プレスリリース「モデリング用語集 UML用語編(第2版)」を公開
News Release

2006年6月23日
特定非営利活動法人 UMLモデリング推進協議会(UMTP)

UMTP UMLモデリング普及の基盤となる
「モデリング用語集 UML用語編(第2版)」を公開

 

このたび、NPO:UMLモデリング推進協議会(UMTP)(会長:上野南海雄)は、2003年10月に公開した「モデリング用語集 UML用語編(第1版)」(以下、「UML用語編(第1版)」)に続き、UML2.0用語に対応した「モデリング用語集 UML用語編 (第2版)」(以下、「UML用語編(第2版)」)を公開いたしました。
6月23日よりUMTPのWebサイトにてダウンロード可能となっております。
本用語集は、UML2.0が普及しつつある現在の状況に対応するため、2003年にUMTP内のモデリング用語部会が策定・公開した「UML用語編(第1版)」(用語数257語)を見直し、新たな用語とその訳語の候補を追加することを目的に設立されたUML用語検討委員会によって策定されました。

今回の「UML用語編(第2版)」では、会員各社より用語委員を募り、実際の開発現場や、書籍、開発ツールなどで利用されることを念頭に、UML2.0に対応した用語集として採用するべき用語を募集いたしました。
その後、それらを用語集としてまとめるルールを策定後、用語検討を行いました。
検討の結果、391語が用語集への採用が決定しました。内訳として、UML用語集(第1版)において採用したUML1.4ベースの250語に加え、UML1.4用語から3語を採用し、UML2.0用語からは144語を新たに採用しています。

UMTPでは、今回公開した「UML用語編(第2版)」に掲載された用語の認定試験への反映方法、JIS用語との関連付け、ならびに中国・韓国語訳との関係整理を引き続き検討してまいります。

UMTPにとって、日本を含めたアジア諸国のモデルベース開発の振興は、大きなミッションです。このためには、当然のことながら、各国の言語事情に応じてUMLを含めた各種モデルの表記や概念を日常語に翻訳する必要があります。
中でも特にUMLは、新しい概念の導入に応じて新しい用語が追加されます。したがって今後も多くの用語が生まれる可能性があります。このため英語を標準として日本国内のソフトウェア開発を行うことは困難であり、用語の日本語化は必須です。
日本では、既に多くのUML翻訳図書、JIS原案、日本語対応UMLツールなどが存在しており、今後は意味論的な合理性や意味の単価性検証、可能な表現の提示などの活動が各方面から求められています。
UMTPでは、今回公開いたしました「UML用語編(第2版)」に先立ち、2003年に「UML用語編(第1版)」の策定時に257語のUML関連用語について検討を行い、一般に公開し修正、追加などの意見を集めてまいりました。

また、アジア諸国における利用促進のため「UML用語編(英中韓日 第1版)」も公開しています。

UMTPでは、この用語標準にもとづいて今後の活動を行います。ただし、この活動は、決して用語に対する訳語を一本化するものではありません。むしろ、現状の訳語を見渡しながら多様な表現の中から適切なものの候補を上げリスト化し、UML学習の際には表現の幅をも学習できるような参照データを作成するというポリシーをもって作業は行われています。また、各種の認定試験、UML関連書籍、海外図書翻訳、ツール日本語化などに携わる人々に用語標準への準拠協力をお願いして行く予定です。

【UMLモデリング推進協議会(UMTP) とは】
「UMLモデリング推進協議会(UMTP)」は、2003年5月に、「モデリング技術の普及」、「モデリング技術者の育成と技能認定」、「業種・業務モデルのモデル共有」、「アジア連携」などを目的として設立された、非営利特別活動法人である。今日、75社が参画している。 2003年9月から、モデリング認定試験を提供している。UMTPは、日本国内だけでなく、中国、韓国、などのアジア諸国と連携し、「共通モデリング技術の策定」と「モデリング技術者育成と技能認定の実施」を通じて、日本産業のグローバル化とソフトウェアビジネスの有機的連携を目的として、次のような活動を展開している。
(1) UMLなどを前提とするモデリング技術の体系化と普及活動
(2) モデリング技能の認定と教材などコンテンツの認定
(3) 業種 ・業務ごとのベストプラクティス・モデル共有支援
(4) 国際連携(UMTP International運営)

【UML用語検討委員会とは】
「モデリング用語部会」(注)の成果である「UML用語編(第1版)」をUML2.0に対応したものとするため設立された用語検討のための委員会。作成メンバーは、UMTP会員企業の内、下記企業の担当者で構成されている。
(株)テクノロジックアート、日本ユニシス(株)、東芝ソリューション(株)、日本電気(株)、富士通(株)、日本アイ・ビー・エム(株)、(株)オージス総研(順不同)
(注)「モデリング用語部会」は、UMLの標準用語の策定を通じてモデリング技術の普及を行うUMTPの部会の一つである。

【解説】
UML(統一モデリング言語)
業務及びソフトウェアを記述するための図式記法として、米国のOMG(オブジェクトマネジメントグループ)で制定された規格です。
既に、デファクトとして世界で受け入れられており、国際規格(ISO/IEC 19501)としても制定されました。 JIS化の準備も進められています。

<お問い合わせ先>
UMLモデリング推進協議会 事務局
E-MAIL:→こちらから
URL:http://www.umtp-japan.org/