UMTP international中国で活動開始

UMTP International中国で活動開始

プレスリリース「UMTP International中国で活動開始!」

News Release
2005年3月30日
UMLモデリング推進協議会(UMTP/Japan)


アジアにおけるモデリング技術者認定および業務モデル共有をめざし、
UMTP Internationalが中国で活動開始
-IT産業のグローバルなビジネス連携を促進するため中国、日本、韓国の団体が連携-

このたび、武漢大学 軟件工程国家重点実験室(SKLSE)のUMT/ECC(Universal Modeling Technology/ Education & Certification Center)と上海のASTI社は、中国におけるモデリング技術者の育成と国際的基準による認定を進めるために、日本のUMTP/Japan、及び韓国SMTF・KCSCと、国際的なモデリング技能認定機関UMTP Internationalを設立し、2005年7月より、中国での認定事業を開始することに合意した。
UMTP International は、当面、日本のUMTP/Japanと韓国のSMTF/KCSC、及び武漢大学とASTI社などが参加する任意団体とし、本部を東京に置く。その目的は、情報技術分野におけるモデリング技術について、アジア諸国に共通の認定基盤を展開することにある。モデリング記法については、国際的な標準であるUML(Unified Modeling Language)やBPMN(Business Process Modeling Notation)などを採用する。
中国における認定試験は、日本、韓国と共通の問題で実施される。米国の認定サービス会社であるPeasonVUE社の中国法人が、試験問題のインターネットを通じた配信を担当する。
上海・ASTI社は、武漢大学のUMT ECCと連携して、試験配信先の調整と中国全土を対象としたマーケティング及び教育サービスを提供する。当面、UMTP/Japanが実施しているモデリング技能認定試験のL1(レベル1)とL2(レベル2)の試験を中国で実施する。
国際的な標準に基づくモデリング技術は、JavaやVBなどの最新プログラミング技術による企業内ソフトウェア開発の効率化だけでなく、インターネットによるビジネスシステム連携構築を容易とするために不可欠な技術として着目されている。また、EA(Enterprise Architecture)など企業情報システムの管理・統制、あるいは統治(Governance)のための手段としても認識されている。
UMLなどの共通モデル化言語は、米国で30%以上、日本でも20%以上のソフトウェア開発事業に適用されている。 ユーザ企業と、システムインテグレータ、及びソフトウェアハウスによるマルチベンダ方式のシステム開発において、統一的なシステム記述手段として認められ、急速にその適用が拡大している。
今後、米国や日本の政府や企業は、ソフトウェア開発のアウトソーシングのリスクを低減させるためにも、UMLなどの標準モデリング技術の適用をベンダに求める方向にある。
中国のソフトウェアベンダでも、日本や米国の企業からのソフトウェア開発を受託する会社は、今後、それら提携先から、プロジェクトへのモデリング技能者認定者の従事を強く求められることも想定される。
UMTP/Japan(2003年5月設立)では、既に、2000人をこえるモデリング技術者を認定しており、それらの技術者はその認定資格を、企業内の技能データベースに登録し、プロジェクトの技術者割り当ての目安として大おきな効果を上げつつある。UMTP Internationalでは、合格者のデータベースを構築し、認定技術者の登録と認証サービスを提供する。
それらの情報は人材育成機関や職業斡旋業、あるいはユーザ企業に公開される。求める人材を必要とする時期に手配でき、国際的適材適所を実現できるだけでなく、高度技術者への優遇措置も可能となり、それを通じて、アジア地域における高度技術者の発掘とその流動化を促進できる。

【本件に関する問い合わせ先】
武漢大学 軟件工程国家重点実験室
何 克清 教授
URL: http://www.whu.edu.cn/
http://www.sklse.org/

ASTI Shanghai
上海亜士帝信息工程公司
主席執行官 居 徳華
(華東理工大学計算机科学 教授)
URL: http://www.asti-global.com/
http://www.asti.com.cn/

【参考】
UML (Unified Modeling Language)とは
業務及びソフトウェアを記述するための図式記法として、米国のOMG(オブジェクトマネジメントグループ)で制定された規格。オブジェクトモデリング手法として提案されたBooch法、OMT法、OOSE法を統合してUMLとした。 既に、デファクトとして世界で受け入れられており、近々、国際規格(ISO/IEC 19501)としても現在ISO制定さる予定。
http://www.omg.org/

BPMN (Business Process Modeling Notation)とは
米国IBMなどが参加して、Webサービスを前提として、ビジネスプロセスを連携させることを目的に提案された記述方法。 コンピュータによるソフトウェアプロセスだけでなく、人間によるプロセスも記述できること、企業間の連携を記述できる特徴を持つ。
http://www.bpmi.org/

UMTP/Japan (UMLモデリング推進協議会:UML based Modeling Technologies Promotion / Japan)とは
企業におけるソフトウェア開発の効率化、あついはインターネットによるB2B(企業間電子商取引)やSCM(サプライチェーンマネジメント)におけるビジネス連携の確立のために、共通ビジネスモデルの開発や、モデリング技術の普及を目指すと共に、モデリング技術者の育成と認定事業を行うために、2003年5月に設立された「特定非営利活動法人(NPO)」である。現在、会員数は大手ITベンダを含む70社となっている。
次のような活動を展開している。

1.UMLなどを前提とするモデリング技術の体系化と普及活動
2.モデリング技能の認定と教材などコンテンツの認定
3.業種 ・業務ごとのベストプラクティス・モデル共有支援
4.国際連携(UMTP Asia 運営)
組織
1)会長: 上野 南海雄 (株式会社オージス総研 専務取締役)
2)副会長: 三浦 浩 (日本アイ ・ビー ・エム株式会社 常務執行役員)
3)副会長: 堀内 一 (東京国際大学 教授)

主要メンバ
4)株式会社アイテック
5)NECネクサソリューションズ株式会社
6)株式会社NTTデータ
7)キャッツ株式会社
8)サントリー株式会社
9)株式会社サンモアテック
10)株式会社テクノロジックアート
11)株式会社東芝
12)株式会社東陽テクニカ
13)日本オラクル株式会社
14)日本電気株式会社
15)日本ユニシス株式会社
16)株式会社野村総合研究所
17)株式会社日立製作所
18)富士通株式会社
19)株式会社豆蔵
20)東京電力株式会社
オブザーバー:
経済産業省
協賛:
情報サービス産業協会(JISA)
日本情報システム ・ユーザー協会(JUAS)
電子商取引推進協議会(ECOM)
保険医療情報システム工業会(JAHIS)
協力:
中国・武漢大学 軟件工程国家重点実験所
韓国・高麗大学
OMG (Obejct Management Group)

お問い合わせ先
特定非営利活動法人 UMLモデリング推進協議会
URL: http://www.umtp-japan.org/