ベトナムでのオフショア開発におけるUML適用事例インタビュー報告
概要
PCサーバーの機能強化/拡張及び、端末装置開発を東京、京都、ベトナムの三拠点で行う。東京がプロジェクト管理、京都が要件定義/ベトナム発注管理/受け入れテスト、ベトナムが設計、実装、結合テストを担当。 PCサーバーは端末管理情報の管理・設定、端末から入力されるトランザクションデータのタンキング、上位サーバーへのアップロードを分担。 PCサーバー自体が上位サーバーとして動作する機能も持つ。
端末装置は運用パラメータをPCサーバーより受け取る事により動作条件を変更しながら運用。異なる動作条件設定された端末装置がネットワークを介してPCサーバへ接続される。
ネットワーク障害発生時端末はスタンドアローンで動作し、ネットワーク復旧後、タンキングされたトランザクションデータをPCサーバーへアップロードする。情報共有/プロジェクト管理にはREDMINEを使用。
工夫点
●全員にUMLツールを配布した。
●トレーナを設置し、教育した。
効果
●UML記述で仕様を可視化でき、仕様の認識レベルが向上した。
●設計書の粒度が統一できた。
●設計書のレビュー効率が向上した。
●プログラマーの作業の粒度が統一できた。
成功へのポイント
●日本語に依存しない。英語で仕事をすることで、海外パートナーの選択肢が増え、仕事のポータビリティが上がる。
●UMLは情報の俯瞰のために有効。モデルはRedmineのようなプロジェクト管理ツールを使って拠点間で共有することで、バージョンや進捗が可視化できる。