2022年10月21日夜、オンライン(Zoom)にて「モデリングの集い」を開催いたしました。
この集いは、当協議会のモデリング実践部会(主査:原田 巌様)が、モデリング技能の一層の向上と、参加者間の交流を深めていただくことを目的とし実施したもので、22名が参加されました。今回も昨年に引き続き、COVID-19対応としてオンライン上で開催しました。
はじめに、モデリング実践部会 羽生田 栄一様からご挨拶と集いの趣旨のご説明をいただきました。
続いて、モデリング実践部会 吉田 裕之様からUMTP認定試験のすすめをご説明いただきました。
次に、モデリング実践部会 小黒 登行様から俳句をテーマにライブモデリングを実施していただきました。上級者のモデリングを見学し、思考の流れと、それをどのように可視化し洗練させていけばよいかを学ぶことができました(下図)。
- ライブモデリングで実演した大まかな流れ
名詞をクラスとして抽出し、関連、多重度、ステレオタイプ等を用いて整理する - シーケンス図で動きを表しつつ、クラス図を洗練させる
- アクティビティ図、ステートマシン図も用いて俳句の世界を表現する
そして原田 巌様及びモデリング実践部会メンバにモデリングワークショップを実施いただきました。
最初にワークショップのグランドルール(下図左)とモデリングの進め方(下図右)についてご説明をいただきました。
続いて5グループに分かれて、GoogleSlideに実際にモデルを作成し結果を共有するワークを以下の内容で実施しました。
(1)最初に「自分をモノに例えると・・・」を最初につけて自己紹介をしました。
(2)提示されたお題は、「コロナ禍でイベントを開催する」です。
イベント主催者の立場で、コロナへの配慮をしてイベントを開催します。
(3)(2)のお題にしたがって、コロナ禍でのイベント開催をクラス図で表現しました。関連の種類、関連端名、多重度などを記載したグループもありました(下図)。
(4)ワークの途中及び最後に、グループの成果を参加者全員で共有しました。グループの代表がクラス図と特に議論した点を説明し、モデリング実践部会メンバがコメントしました。
最後に「UMTP Modeling Forum(11月17日、24日)」をご紹介して閉会となりました。
参加者の皆様からふりかえりとアンケートを通じていただいた声(一部)は以下の通りです。
よかった点
- 俳句のモデリングはエキサイティングで面白かった。モデリングの深淵に触れられた気がする。
- 声に出しながらかいていくことで、自身の思考が整理されるのが大きな発見だった。
- 参考書では不十分だった実践することについて学びが多く、とても有意義だった。
- 複数人での作業はとても刺激があって楽しかった。
改善点
- もっと時間が欲しかった。
- 共同編集に使ったツールの使い勝手(モデリング用ツールではないため)。
今後試してみたいこと
- 一人でモデリングする際でも、誰かに説明しているかのように声に出してみる。
ライブモデリング及び実践的なワークショップに満足いただけた一方で、オンラインかつ初対面の参加者でグループワークを行う際の課題もわかりました。今後の改善に生かしたいと思います。
UMTPでは、モデリング技術の普及・展開と実践の機会の提供として、今後も同様のセミナーを継続していく予定です。今回参加できなかった皆様、次回は是非参加し、更にモデリング技術を高め、いずれはL4認定という頂点をめざしてください。