2021年10月22日夜、オンライン(Zoom)にて「モデリングの集い」を開催いたしました。
この集いは、当協議会の問題作成部会(主査:羽生田栄一)とモデリング実践部会(主査:中原俊政)が、モデリング技能の一層の向上を目的とし、従来「L2/L3/L4認定資格取得者の集い」として開催してきたものを、認定取得者以外も対象に実施したものです。認定取得者以外も対象にしたことで、従来よりも多い48名が参加されました。今回も昨年に引き続き、COVID-19対応としてオンライン上で開催しました。
はじめに、羽生田栄一からご挨拶と集いの趣旨を説明しました。
続いて、吉田裕之からL4試験の概要と受験者に期待することをご紹介しました。
次に、小黒登行が「図書館システム」のテーマでライブモデリングを実施しました。上級者のモデリングを見学でき、モデリングをどのように進めていけばよいかを学ぶことができました。
↓ライブモデリング抜粋
そして原田巌が、モデリングワークショップを実施しました。 モデリングワークショップでは、最初にワークショップのグランドルール(下図左)とモデリングの進め方(下図右)について説明しました。
続いて参加者48名が6グループに分かれて、グループごとにGoogleSlideに実際にモデルを作成し結果を共有するワークを以下の内容で実施しました。
- 最初に「自分をモノに例えると・・・」を最初につけて自己紹介をしました。
- 提示されたお題は、「コロナ禍でイベントを開催する」です。イベント主催者の立場で、コロナへの配慮をしてイベントを開催します。
- グループのメンバが、(2)のお題にしたがって、イベント開催で注意すべきこと、気が付いたことなどをクラス図で表現しました。より正確に表現するために関連端名や多重度なども記載したグループもありました(下図)。
- 各グループの結果を全員で共有しました。各グループの代表が結果を説明し、UMTPメンバがコメントしました。
ワークショップには以下のメンバが参加しました。
ワークショップ終了後、懇親会を行い、各グループの結果について意見交換をしました。
UMTPメンバから分析モデルは、一般論のモデルではなく、何を言いたいか、何を表現したいかを強調してモデル化するとのお話がありました。最後に、「モデリングフォーラム(11月18日、25日)で再会しましょう」を誓って閉会となりました。
参加者の皆様からふりかえりとアンケートを通じていただいた声(一部)は以下の通りです。
【よかった点】
- 上級者のモデリングの思考について触れられたのが良かった。
- 考え方や手順を話していただきながらモデリングを進められていたのでわかりやすかった。
- モデリングとはとても高度な技術であると思っていたので、こんなに面白いものであるとはびっくりした。エキサイティングだった。
- 普段一人でしかモデリングをしていないこともあり他人と意見を交わしながらモデリングを行えたのは非常に良い経験になった。
- 他チームのモデリングには、自チームで気づかなかった概念が盛り込まれてあり興味深かった。
【改善点】
- オンラインツールの見直しを検討する。
今後試してみたいこと
- モデリングワークショップの開催回数を増やす。
実践的なワークショップに満足いただけた一方で、オンラインかつ初対面の参加者でグループワークを行う際の課題もわかりました。今後の改善に生かしたいと思います。
UMTPでは、モデリング技術の普及・展開と実践の機会の提供として、今後も同様のセミナーを継続していく予定です。今回参加できなかった皆様、次回は是非参加し、更にモデリング技術を高め、いずれはL4認定という頂点をめざしてください。
2021年11月