ローレベルBPMNパターン

ローレベルBPMNパターン

プレスリリース「UMTP 『ローレベルBPMNパターン』を公開」

News Release

2006年7月6日

特定非営利活動法人 UMLモデリング推進協議会(UMTP)
UMTP BPMNからBPELへのマッピング・パターン集
『ローレベルBPMNパターン』を公開
 このたび、NPO:UMLモデリング推進協議会(UMTP)(会長:上野南海雄)は、BPMN研究会の2005年度研究成果報告書『ローレベルBPMNパターン』を公開いたします。

7月6日よりUMTPのWebサイトにてダウンロードが可能になります。

 BPMN研究会が今回策定した『ローレベルBPMNパターン』は、(1)パターンの組み合わせによりBPEL生成可能なBPMNモデルを設計する、(2)BPMNモデルにおいて表記の統一化を図る、(3)BPMNとBPELを習得する補助テキストとして利用する、といった3つの目的での利用が期待されるものです。全22のBPMNパターンを対応するBPELコードやパターン適用例などを示しながら具体的に説明するとともに、BPMNモデリング・プロセスの解説やBPMNとBPELの概説についても記載しています。

 今回のパターン化に先立ち、ビジネス・プロセス・モデルをシームレスに実装につなぐために、BPMNモデルを3つのレベル、「ハイレベル・プロセス(ビジネスプロセスの可視化)」、「ミドルレベル・プロセス(モニタリングなどを考慮した詳細化)」、「ローレベル・プロセス(BPEL設計)」に定義して研究を展開してきました。本報告書は、それらの内のローレベル・プロセスをパターン化したものに位置付けられます。UMTP会員だけでなく、広く内外利用者の適用評価を期待するとともに、パターン集が共通のものとして受け容れられることを願っております。

【UMLモデリング推進協議会(UMTP) とは】

「UMLモデリング推進協議会(UMTP)」は、2003年5月に、「モデリング技術の普及」、「モデリング技術の育成と技能認定」、「業種・業務モデルのモデル共有」、「アジア連携」などを目的として設立された、非営利特別活動法人である。今日、75社が参画している。 2003年9月から、モデリング認定試験を提供している。
UMTPは、日本国内だけでなく、中国、韓国、などのアジア諸国と連携し、「共通モデリング技術の策定」と「モデリング技術者育成と技能認定の実施」を通じて、日本産業のグローバル化とソフトウェアビジネスの有機的連携を目的として、次のような活動を展開している。

(1) UMLなどを前提とするモデリング技術の体系化と普及活動
(2) モデリング技能の認定と教材などコンテンツの認定
(3) 業種 ・業務ごとのベストプラクティス・モデル共有支援
(4) 国際連携(UMTP International運営)

【BPMN研究会とは】
業界団体と連携し、分野別ベストプラクティス・モデル策定支援、共有のためのガイドライン策定など、多くのドメイン別分科会活動の他、BPMN、組み込み、SoCなどの研究活動を通じて、モデル共有の実現を図るために設立された「モデル共有促進部会」に設置された研究会。現在、16社 35名で構成されている。

【解説】
UML(統一モデリング言語)

業務及びソフトウェアを記述するための図式記法として、米国のOMG(オブジェクトマネジメントグループ)で制定された規格です。 既に、デファクトとして世界で受け入れられており、国際規格(ISO/IEC 19501)としても制定されました。 JIS化の準備も進められています。

BPMN(Business Process Modeling Notation)

業務の手順を分かりやすく記述するための表記ルールである。ビジネスプロセスの上流設計を行うビジネスアナリストなどを対象とし、IT技術者でなくても容易に理解できるグラフィカルな表記法を採用している。

BPEL(Business Process Execution Language)

定義されたプロセスに従って制御を行うオーケストレーションを記述する標準実行言語である。BPMNでは、BPELとのマッピング・ルールが規定されており、BPMNからBPELを自動生成するための変換ツールなどが開発されている。このため、業務側で発生したプロセスの変更を、迅速かつ的確にITシステムへ実装することが可能となる。

<お問い合わせ先>
UMLモデリング推進協議会 事務局 
E-MAIL:→こちらから

URL:http://www.umtp-japan.org/

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