11/25(木) 10:00〜16:30 |
11/18(木) 10:00〜16:00 |
開会宣言、基調講演、その他 ▼▼▼ |
ワークショップ ▼▼▼ |
11月25日(木) ※ワークショップは11月18日(木)に開催
10:00 開会宣言
10:05〜11:05 基調講演1
「人の心に似た機械を設計できるか? ~モデル化可能性の観点から~」
概要
古典的な計算の理論では、計算の複雑さを、入力データに応じて必要な計算資源に基づいて考えるのが一般的であった。
深層学習に代表される、帰納的計算が普及してきたことをきっかけに、計算資源の観点ではなく、計算の仕様をどのように与えるか(あるいは計算をどのようにモデル化するか)、という観点で計算のクラス分けを考えることができるようになった。 このクラス分けを用いると、「人の心に似た機械を設計できるか」など、情報処理における様々な問題を整理することができることを議論する。
「人の心に似た機械を設計できるか? ~モデル化可能性の観点から~」
花王株式会社 エグゼクティブフェロー
東京大学 人工物工学研究センター 特任教授
株式会社Preferred Networks PFNフェロー
丸山 宏 氏
1983年 東京工業大学修士課程修了、工学博士(1995年2月 京都大学)
日本アイ・ビー・エム ジャパン・サイエンス・インスティテュート(後の東京基礎研究所)にて,人工知能,自然言語処理などの研究に従事。東京工業大学 情報理工学研究科 客員助教授として、 XML,Webサービス,及びセキュリティの研究・開発・標準化を行なう。その後、多くの企業の役職を歴任、現在に至る。
11:05〜11:10 休憩
11:10〜12:10 基調講演2
「構造構成主義 世界認識の方法論 哲学的アプローチのモデリング」
概要
講演者は、Wikipedia が受賞した「メディアアートのオスカー」といわれるPrix Ars Electronica(コミュニティ部門)でゴールデン・ニカを日本人で初受賞し、「NPOの社会課題解決を支えるICTサービス大賞」を受賞しているが、それは構造構成主義(Structural Constructivism)という原理的哲学を体系化していたためであると聞いたら、なぜ哲学が?と疑問を持つ人は少なくないだろう。存在とは何か、言葉とは何か、価値とは何か、方法とは何か、といった哲学的な問いに答える理路が、なぜ現代のITシステムをモデル化、デザインし、最適な形にしていくアジャイルスタイルを最も根源的に基礎付け、先鋭化することが可能なのかについて論じてもらう。
Essential Management School 代表
本質行動学アカデメイア 代表取締役
西條剛央 氏
早稲田大学大学院(MBA)の専任講師、客員准教授を最年少で歴任。専門は本質行動学。東日本大震災に際し構造構成主義(本質行動学)をもとに日本最大級の「総合支援ボランティア組織」に育てあげる。2014年、哲学に基づいて未曾有の災害に対応した功績が認められ、Wikipedia が受賞したPrix Ars Electronicaのコミュニティ部門においてゴールデン・ニカを日本人で初受賞。「NPOの社会課題解決を支えるICTサービス大賞」受賞。
12:10〜13:10 休憩
13:10〜14:00 技術講演1
「OOUI のデザイン思想」
概要
OOUI(オブジェクト指向ユーザーインターフェース)とは GUI をより本質的に表した言葉です。GUIのオブジェクト指向性はオブジェクト指向プログラミングの出自と密接に拘っており、またそれはデザインという創造的活動にある普遍的なパースペクティブを反映しています。この講演では、OOUI の基本原則を紹介しながら、その背景にあるデザイン思想について考えます。
「OOUI のデザイン思想」
ソシオメディア株式会社 取締役
上野 学 氏
デザインコンサルタント/デザイナー。各種デジタルプロダクトのヒューマンインターフェース設計およびユーザビリティ評価に従事。ソシオメディアにおいてデザインメソッド開発を担う。著書に 『オブジェクト指向UIデザイン』 など。HCD-Net人間中心設計認定専門家。
14:00〜14:50 技術講演2
「私がUMLモデリングをやめた理由」
概要
1990年代前半にオブジェクト指向モデリングに出会って以来、ビジネスシステムの業務分析や設計、制御系システムの要件分析や設計など、さまざまな領域や工程でUMLやOMT(UMLの前身)を使ったモデリングを行ってきました。
UMLは応用範囲が広く、astah*のような安価で高機能なツールが整備されているメリットがありますが、ビジネスアプリケーションの開発現場にはさほど定着していないと感じます。この講演では、ビジネスアプリケーション領域へのUMLの適用についてこれまで考えてきたことや開発現場での苦労談をお話しさせていただきます。
「私がUMLモデリングをやめた理由」
ウルシステムズ株式会社
平澤 章 氏
メインフレームによる金融システムからマイクロコンピュータを使った制御系システムまで、さまざまなシステム開発を経験した後、30代前半でオブジェクト指向モデリングとSmalltalk、(Observerパターンの)MVCフレームワークに出会い、衝撃を受ける。その後、技術コンサルティングの仕事を経て、2001年にウルシステムズのスタートアップに参画し、現在に至る。
著書:『オブジェクト指向でなぜつくるのか』『UMLモデリングレッスン』
15:00〜15:10
ワークショップ開催報告(原田 巌 氏)
15:20〜16:30 パネル討論
【モデレータ】羽生田 栄一 氏
【パネリスト】基調講演、技術講演のご講演者、ワークショップ講師(予定)
16:30-16:40 UMTP事務局からのお知らせ
16:40 閉会挨拶
11月18日(木)
10:00〜16:00 モデリングワークショップ(定員25名)
進行・運営:UMTPモデリング実践部会
ファシリテーター
株式会社Chatwork テックリード 加藤 潤一 氏
10歳で初めてプログラミングに触れる。SIとしてさまざまな現場での業務を経験 した後、2011年より某D社、2013年より大手ソーシャルゲーム企業で、それぞれ Scalaやドメイン駆動設計を採用したシステム開発に従事。2014年7月より Chatworkに参画。現在はChatwork次期アーキテクチャのプランニングや設計、開 発に携わる。
概要
飲み会などの会計時の割勘をテーマにモデリングワークショップを行います。
支払合計金額を人数で割る「割勘」は単純です。しかし、上司なら比率多め、後から来た人や学生なら少額といった多少面倒な計算が伴います。また、幹事は負担ゼロか、同様に支払うのかのオプションもあります。今回はこういった具体例でモデリング力を鍛えることが目的です。
ワークショップでは、想定しているユースケースに対してドメインモデルを考え、すぐにコード上の型を作りながら、チームメンバーと議論を通じてモデリングすることを体験していただきます。
タイムスケジュール
以下、大まかな流れです。細かい時間配分はチームごとに計画・調整します。
前半:モデリング実践(2時間半)
– ドメインモデル洗い出し・設計
– 成果物の共有
休憩
後半:モデリング続き&実装(2時間半)
– ドメインオブジェクトの実装・モデルを含めた改善
– 成果物の共有
※実装するまでは難しいと思いますが、ドメインモデルの洗い出し・設計は達成できるように頑張りましょう。
※たかが割り勘ですが、モデリングすると難しいことがわかると思います。それだけでも収穫です!
※当日はテーブルごとにモデリングのフォローおよびファシリテーションのヘルプが入ります。分からない時、手が止まる場合は助言します。
参加条件
ご参加者には、以下のサイトから事前学習をお願いいたします。
①当日は実装までを体験していただきたいので、可能な方は、Githubからソースコード一式を取得して環境準備をお願いします。
https://github.com/j5ik2o/warikan-domain-java
②事前学習 モデリング課題、および、模範解答はGithubで公開しているので、課題に目を通して、自分なりにどのようにモデリングするかを考えておくと、当日のワークショップがスムーズになります。
https://github.com/j5ik2o/warikan-domain-java#readme
また、ワークショップの進め方は以下のサイトも参考にしてください。
https://eh-career.com/engineerhub/entry/2020/05/26/103000
以上
▶お申し込みはこちらから。 ※ご参加には、Modeling Forum 2021の事前登録も必要となります。事前登録がまだの方はこちらからご登録お願い申し上げます。
※申込みは終了しました。