アジャイル開発とモデリングセミナー&ワークショップ 開催報告 2013-10-09

アジャイル開発事例セミナー&ワークショップ 開催報告
 2013年10月9日夕方、オージス総研殿(東京 品川)にて「アジャイル開発事例セミナー」が開催されました。これは、アジャイル開発でUMLを適用するため、「アジャイル開発でのUML適用ガイドライン(仮称)」の作成を計画している当協議会のアジャイル開発部会(主査:中原俊政(東京情報大学非常勤講師))が、情報収集の一環として、アジャイル開発でのノウハウの収集と、導入効果を理解することを目的に企画・実施したものです。
今回は、「Agile Extension to the BABOK」と題し、IIBA日本支部代表理事で、JavaによるWebアプリケーション開発やWebサービスに関する技術研究で、数多くの講演や執筆をされている川添真智子様にご講演いただきました。
IIBA日本支部代表理事
ユニバーサルファシリテーションズ代表
川添 真智子 様
【講演概要】
 IIBAはAgile Allianceと共同で、Agile Extension to the BABOKガイドを策定しました。ソフトウェア開発の領域では、従来から採用されているウォーターフォール手法にかえて、アジャイルソフトウェア開発手法を採用しているプロジェクトが増えてきています。アジャイルソフトウェア開発手法を採用する最終目標は何かを考え、そしてビジネスアナリシスとの関係について、Agile Extension to the BABOKガイドを中心に解説します。 講演では、ビジネス環境の現状を各種データにて分かり易くご紹介いただき、現状打破のためには「経営・現業・ITの融合が必要」とし、その前提で、ビジネスニーズを実現するソリューションとして「BABOK」をご紹介いただきました。「BABOK」はビジネスアナリシスのプラクティスをまとめたグローバルスタンダードとして広く理解されています。
ビジネスアナリシスは、タスクとテクニックの集まりで、組織の目的の達成に役立つソリューションを推進するために、ステークホルダー間の橋渡しとなるタスクとテクニックのまとめであり、このタスクとテクニックの推進役としてビジネスアナリスト(BA)の責任とスキル、及び共通ポリシーをご紹介いただきました。そして、今回、アジャイルなアプローチで、ビジネスアナリシスを行うためのガイドとして、「Agile Extension to the BABOKガイド」をご紹介いただきました。
ここでは、アジャイル開発におけるBAの役割と、BA知識エリアへのアジャイルアプローチのマッピング内容のご紹介などと共に、現状改革のカギとして、アジャイル的アプローチと、BAとアジャイルの両方のスキルの必要性のご紹介がありました。ご参加の皆様にとって、大変興味深い内容で、刺激となる講演であったことが、アンケートからも窺い知れます。
 アンケートでは、満足した(もしくは非常に満足した)との声を多く頂戴いたしました。「ビジネスアナリシスとシステム開発を結び付けるために、UMLを活用する考え方は同感です。また、変化の対応にAgileを活用することについては大変勉強になりました。」との声も頂戴しております。
アジャイル開発部会では、アジャイル開発でのUML適用を目指し、今年度末を目途に「アジャイル開発でのUML適用ガイドライン(仮称)」を完成させる予定で活動しています。ご期待ください。
 UMTPでは今後も情報モデリング及びソフトウェアモデリングに関する技術解説や最新情報のご提供を通じて、我が国のモデリング技術の普及とモデル共有に向けた活動を展開してまいります。今後とも引き続きよろしくお願いいたします。

皆様の益々のご活躍お祈り申し上げます。

ワークショップ実施報告

日時: 2013年10月09日(水) 17:00〜18:30
場所: 株式会社オージス総研(東京 品川)
参加者: 11名
川添 真智子氏(IIBA)、中原 俊政氏(東京情報大学)、
竹政 昭利氏(オージス総研)、細谷 竜一氏(オージス総研)、
羽生田 栄一(豆蔵)、古川 剛啓氏(中菱エンジニアリング)、
山田 悦朗氏(豆蔵)、大森 麻理氏(東芝ソリューション)、
赤坂 英彦(オージス総研)、原田 巌(オージス総研)、
河合 明男氏(オブジェクトデザイン研究所)
概要: ・イントロダクション
・Agile Extensionの位置付け
・海外と日本の状況比較
・日本のグローバル化
・アジャイル開発のコスト
・アジャイルとビジネスアナリシス
・ピクト図解、ビジネスモデルキャンパスなどについて
・UMLについて
・UXとBAの位置付け
資料: 議論詳細

 

 

2013年12月

 

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