プレスリリース「UMTPインターナショナル発足!」
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News Release | 2005年9月15日 | 特定非営利活動法人 UMLモデリング推進協議会(UMTP) XML技術者育成推進委員会 |
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このたび、NPO:UMLモデリング推進協議会(UMTP)(会長:上野南海雄)、韓国・高麗大学、中国・武漢大学、及び、それぞれの国の教育ベンダなどが連携して、アジアにおける「モデリング技術の共有」と「モデリング技能認定の共通化」を目指す、UMTPインターナショナル(UMTP International Association)を設立した。XML技術者育成推進委員会(会長:斎藤信男)も参加し、XML技能認定試験のアジア展開で連携する。 | UMTPインターナショナルは、UMTPが2003年5月の発足以来、韓国・高麗大学や中国・武漢大学と検討してきた共通モデリング技能認定合意に基づいて設立されたもの。 この11月から、中国、韓国でモデリング認定(L1レベル)を実施する。 併せて、モデリング技術と関係が深いXML技術についても、XML技術者育成推進委員会が同じ枠組みでXMLマスター認定試験を中国と韓国で実施する。 | UML(統一モデル化言語)やBPMN(ビジネスプロセスモデル化記法)などモデリング技術は、ソフトウェア仕様のためだけでなく、業種や国境を越えた技術者の間の連携手段として、あるいはeビジネスなどにおけるビジネス連携手段として広く受け入れられている。 さらに、昨今はIT分野だけでなく、SOX法にみられるように企業統治(コーポレートガバナンス)のために、内部統制の可視化のためのビジネスプロセスモデル化が求められている。 | XMLは電子文書だけでなく、モデルやソフトウェアの交換に広く用いられている記述言語であり、広く世界的に利用されている国際標準である。 | ソフトウェア開発の国際連携やeビジネスの普及は、モデリング技術やXML技術者の需要を拡大させ、技術者不足をもたらした。今後、ますます拡大する中国などとのオフショアリング(海外委託)の円滑化ためにも、国を超えた技術者の連携と、そのための共通技能評価基準と認定の必要性が指摘されている。 これまで、マイクロソフトやオラクルなどベンダ独自の技術認定はグローバルに提供されているが、大学やベンダが連携して技術認定をグローバル展開するのは初めての試みである。 |
9月14日、UMTP主催の「モデリングフォーラム2005」に合わせて、「UMTP インターナショナルの設立総会」が開催され、モデリングとXML技能連携について、次のようなアクションプランを策定した。
(1)UMTP/Japanが実施している認定試験のうち、L1レベルの試験を、中国は11月、 |
UMTPでは、2003年5月の発足以来、国内でモデリング認定試験を実施し、これまでに5千人を超える合格者を、また、XML技術者育成推進委員会のXMLマスター認定試験も、発足(2001年10月)以来、1万人を超える合格者を輩出している。 | 【参考】 | 主な、UMTP International メンバ | 日本: | UMLモデリング推進協議会(UMTP/Japan) | XML技術者育成推進委員会 | 韓国: | 高麗大学 ソフトウェア・システム研究所 | BIT-Camp社 | 中国: | 武漢大学 軟件工程国家重点実験室 | 中国 UMT/ECC | ASTI 上海 社 | 【XML技術者育成推進委員会】 | XML技術者認定制度が実施するXMLの技術認定の妥当性を監視する委員会(会長: 斎藤信男 慶応義塾大学環境情報学部教授)。 | 【韓国 高麗大学 SSL】 | モデリング技術標準化、及び、認定試験については、高麗大学SSL(ソフトウェア・システム研究所)で、SMTF(Software Modeling Technology Forum、会長 Doo-Kwon Baik 高麗大学教授)が中心となって作業を進めている。 | 【中国 UMT/ECC: Universal Modeling Technology / Education & Certification Center】 | 中国・武漢大学の「国家軟件工程重点実験室」が主宰する中国全土を対象としたUMLモデリング教育・認定機関。2003年4月に開設し、これまでに、百数十名の合格者を出している。 UMT ECCは、北京、上海などに支部としての拠点をもつ。 | 【UMLモデリング推進協議会(UMTP) とは】 | 「UMLモデリング推進協議会(UMTP)」は、2003年5月に、「モデリング技術の普及」、「モデリング技術者の育成と技能認定」、「業種・業務モデルのモデル共有」、「アジア連携」などを目的として設立された、非営利特別活動法人である。今日、75社が参画している。 2003年9月から、モデリング認定試験を提供している。 UMTPは、日本国内だけでなく、中国、韓国、などのアジア諸国と連携し、「共通モデリング技術の策定」と「モデリング技術者育成と技能認定の実施」を通じて、日本産業のグローバル化とソフトウェアビジネスの有機的連携を目的として、次のような活動を展開している。 (1) UMLなどを前提とするモデリング技術の体系化と普及活動 |
組織 | 1) 会長: 上野 南海雄 (株式会社オージス総研 顧問) | 2)副会長: 三浦 浩 (日本アイ ・ビー ・エム株式会社 常務執行役員) | 3)副会長: 堀内 一 (東京国際大学 教授) | 主要メンバ | 1) NECネクサソリューションズ株式会社 | 2) 株式会社NTTデータ | 3) キャッツ株式会社 | 4) サントリー株式会社 | 5) 株式会社サンモアテック | 6) 株式会社テクノロジックアート | 7) 株式会社東芝 | 8) 東京電力株式会社 | 9) 株式会社東陽テクニカ | 10) 日本オラクル株式会社 | 11) 日本電気株式会社 | 12) 日本アイ・ビー・エム株式会社 | 13) 日本ユニシス株式会社 | 14) 株式会社野村総合研究所 | 15) 株式会社日立製作所 | 16) 富士通株式会社 | 16) 株式会社豆蔵 など75社 |
オブザーバー: | 経済産業省 | 協賛: | 情報サービス産業協会(JISA) | 日本情報システム ・ユーザー協会(JUAS) | ビジネスオブジェクト推進協議会(CBOP) | 電子商取引推進協議会(ECOM) | 保険医療情報システム工業会(JAHIS) | 協力: | 中国・武漢大学 軟件工程国家重点実験室 | 中国・UMT/ECC (Universal Modeling Technology/Education & Certification Center) | 韓国・高麗大学 ソフトウェア・システム研究所 | OMG (Obejct Management Group) | 【解説】 | UML(統一モデリング言語) | 業務及びソフトウェアを記述するための図式記法として、米国のOMG(オブジェクトマネジメントグループ)で制定された規格です。 既に、デファクトとして世界で受け入れられており、国際規格(ISO/IEC 19501)としても制定されました。 JIS化の準備も進められています。 | モデリングと業務モデル | 情報技術分野におけるモデリングとは対象業務やソフトウェアの本質を統一的な方法で記述することをさします。 UMLなど記述法の知識だけでなく、業務に関する知識やノウハウが求められます。UMLなど統一モデリング手法による業務モデル構築により、ユーザー、システム設計者、プログラマの間で、対象システムに関する知識を共有できるだけでなく、異なる企業間での情報共有やシステム連携も容易となります。 また、ビジネスプロセスのモデル化のために、あらたな手法、BPMN(Business Process Modeling Notation)も登場しています。UMTPでは、BPMN研究会を主宰し、その可能性とBPELL言語へのマッピングなどの研究をXMLコンソーシアムと連携して進めています。 |
ベストプラクティス・モデルとその共有 | 企業ごとの独自開発の業務モデルでは、その共有やビジネス連携も難しいことから、業界ごとの共通ビジネス手続や方法を記述したモデル(ベストプラクティス・モデルとよぶ)の確立が求められています。すでに国際的には、電子商取引分野で、ebXML(XMLを用いた電子商取引規約)やGCI(グローバル ・コマース・イニシアティブ)などがベストプラクティス・モデルを制定しています。 しかし、わが国での普及は低く、また、国内における業界ごとのベストプラクティス・モデル策定も立ち遅れているのが実情です。 「UMLモデリング推進協議会」は、関連業界団体と連携してベストプラクティス・モデルを共同開発し、また、各団体によるモデル開発に対するモデリング技術支援も行います。 |
お問い合わせ先 | 特定非営利活動法人 UMLモデリング推進協議会 | URL: http://www.umtp-japan.org/ |