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2022年11月24日
第一部
10:30~10:35 開会宣言
ジャパンシステム株式会社 取締役兼執行役CTO/UMTP経営委員
吉田 裕之氏
10:35~11:55 基調講演
「デジタルゲームにおける人工知能の認識モデリングとエージェント・アーキテクチャ」
<概要>
デジタルゲームにおいて人工知能を作ることは、人工知能の内部のアーキテクチャを設計することと、人工知能が認識する対象を知識表現としてモデリングするところにあります。ゲームの人工知能の製作においては、モデリングとアーキテクチャによって、ゲーム世界とエージェント内部を循環する情報の流れを作ることが基本となります。
また、高度な人工知能は、低レイヤーから高レイヤーまで多重に知識表現をモデリングすることによって構築されます。
本講演では、本技術の概要と具体例を示します。
【MF2022資料】デジタルゲームにおける人工知能の認識モデリングとエージェント・アーキテクチャ
株式会社スクウェア・エニックス AI部 ジェネラルマネージャー
三宅陽一郎氏
<プロフィール>
京都大学で数学を専攻、大阪大学(物理学修士)、東京大学工学系研究科博士課程を経て博士(工学、東京大学)。立教大学大学院人工知能科学研究科特任教授、九州大学客員教授、東京大学客員研究員・リサーチフェロー。IGDA日本ゲームAI専門部会チェア、日本デジタルゲーム学会理事、人工知能学会理事・編集委員、情報処理学会ゲーム情報学研究会運営委員。著書に『人工知能のための哲学塾』『人工知能の作り方』『ゲームAI技術入門』『戦略ゲームAI解体新書』、共著に『ゲーム情報学概論』(CEDEC AWARDS 2018 著述賞)など多数。『大規模デジタルゲームにおける人工知能の一般的体系と実装 -FINAL FANTASY XVの実例を基に-』にて2020年度人工知能学会論文賞を受賞。
11:55~13:15 休憩
13:15~14:15 技術講演1
「本当の願いを実現するためのビジョンモデリング」
<概要>
何かの取り組みを行うにはビジョンが重要だとよく言われます。では例えば「DXを実現する!」は果たしてビジョンとして機能するのでしょうか?
そもそもビジョンとは何でしょうか。ビジョンはどのように定義すれば良いのでしょうか。ビジョンを絵に描いた餅で終わらせないために何をすべきなのでしょうか。
この講演では、それらについての具体的な実践手段としての「ビジョンをモデリングする」ということについてお伝えいたします。
【MF2022資料】本当の願いを実現するためのビジョンモデリング
エークリッパー・インク 代表
羽生 章洋氏
<プロフィール>
1968年大阪生まれ
業務とITの架け橋屋さん。最近は非IT職の方がデジタル人材として活躍できるようになるための支援を中心に活動中。
業務フロー作成ツール「マジカ」や要件定義図法「IFDAM」の作者
著書:「ビジネスデザイン」「はじめよう!要件定義」「はじめよう!プロセス設計」「はじめよう!システム設計」「楽々ERDレッスン」「すらすらと手が動くようになる
SQL書き方ドリル」他
14:15~15:15 技術講演2
「システムズエンジニアリングにおけるモデルの事例とSysML v2にむけて」
<概要>
システムズエンジニアリングやSysMLという言葉を聞くようになってしばらく経ちますが、具体的にどのようなモデルを作成しているかを目にすることはあまりないのではないかと思います。
本公演では、豆蔵で開発している産業用ロボットをベースに具体的に作成しているモデルを紹介しながら、モデルがどのように活用されているのかを解説していきます。
また、近々公開が予定されているSysML v2について、v1からどのように変わるのかについて紹介していきます。
【MF2022資料】システムズエンジニアリングにおけるモデルの事例とSysML v2にむけて
株式会社豆蔵 CTO、主幹コンサルタント
井上 樹氏
<プロフィール>
主にシステムズエンジニアリング、ソフトウェアエンジニアリング、モデルベース開発に関するコンサルティング、トレーニング、講座開発を担当。これまでに事務機器、自動車、精密機器等の様々なドメインの100を超える企業を支援し、雑誌、書籍での執筆、イベント等での講演も数多く行っている
15:15~15:30 休憩
15:30~16:30 技術講演3
「競争優位を生み出すソフトウェア開発戦略」
<概要>
競合他社と差別化し競争優位を生み出すためのソフトウェア開発戦略を考えてみます。
事業活動を「業務のやリ方の独自性」と「業務ルールの複雑さ」の2軸で4つに分類します。
それぞれの領域の特性を競争優位の観点から分析します。
その分析に基づいて、それぞれの領域に適したソフトウェア開発の方向性を概観します。
・独自アプリケーションの自社開発に注力すべき領域とその理由
・既成の製品・サービスを活用すべき領域とその理由
・ノーコード/ローコード系のツールを使ってソフトウェア開発を簡略化・低コスト化すべき領域とその理由
【MF2022資料】競争優位を生み出すソフトウェア開発戦略
有限会社システム設計 代表/UMTPモデリングアンバサダー
増田亨氏
<プロフィール>
業務アプリケーションの開発者。
専門分野は、ドメインモデル中心のアーキテクチャ、イミュータブルデータモデル、分散型アプリケーション連携など。
著書:『現場で役立つシステム設計の原則 ~変更を楽で安全にするオブジェクト指向の実践技法』
16:30~17:30 技術講演4
話題の本 『DX時代にUI偏重は危険』
<概要>
「ユーザヒアリングのまんまシステムを作ってはいけない!」は、私がユーザ企業在籍時代から今日に至るまでに座右の銘としてきた言葉です。システムとは”多くの物事や一連の働きを秩序立ててまとめたもの”です。ユーザヒアリングでは矛盾だらけの現実社会の写像を得ることはできても、ゆるぎないロジックを見出すことはできません。このロジックを確立するには、表層部にあるUIではなくもう1つ深いデータ層を探る必要があります。本講演では、DX時代の前例なきシステムを設計する際にも、データモデリングと言う抽象化作業を経て、”新たなビジネスモデルを創る”ことの重要性について述べたいと思います。
【MF2022資料】話題の本 『DX時代にUI偏重は危険』
アイ・ティー・イノベーションビジネステクノロジー戦略部 部長 /IT勉強宴会
中山嘉之氏
<プロフィール>
1982年より協和発酵工業(現、協和キリン)情報システム部で30年間社内システムの構築に携わる。
メインフレーム⇒オープン⇒クラウドとプラットフォームが変遷する中、14の社内システム構築でデータモデラー兼PMを務める。2005年からは部門長兼ITアーキテクトとして活動し、2010年にエンタープライズデータHUBを中核とする疎結合アーキテクチャの完成に至る。2013年1月よりアイ・ティ・イノベーションにてアーキテクチャ・コンサルティングを開始。近年、カオスと化した巨大システムを整理されたデータ環境に徐々に移行してゆく都市計画的モダナイゼーション手法を確立。モットーは”直観を大切にした
アーキテクトであれ”
17:30~18:00 ワークショップ開催報告
ワークショップ①「組織をアジャイル化する基本作法としてのトラパタ:パターンランゲージを体験する(仮)」
株式会社豆蔵 取締役/豆蔵デジタルホールディング グループCTO/技術士(情報工学部門)/UMTPモデリング・アンバサダー
羽生田 栄一 氏
https://youtu.be/3dWbfn1NEWg 株式会社 オージス総研 原田 巌 氏
L3、L4の説明&パネル討論の案内 18:00~18:10
ジャパンシステム株式会社 取締役兼執行役CTO/UMTP経営委員
吉田 裕之氏
第二部
18:30~20:00 パネル討論(UMTP版IT勉強宴会)
「DX時代のモデリング:変わらないこと変わるべきこと」
<モデレータ>
株式会社豆蔵 取締役/豆蔵デジタルホールディング グループCTO/技術士(情報工学部門)/UMTPモデリング・アンバサダー
羽生田 栄一 氏
オブジェクト指向、モデリング技術、UML/RUP、要求開発、アジャイル開発、パタンランゲージ等のソフトウエア工学全般の実践適用に関するコンサル・教育・啓蒙活動に従事し,後進の育成に努める。
アジャイルプロセス協議会会長,情報処理学会ソフトウエア工学研究会パターンワーキンググループ主査,IPA ITアーキテクト・コミュニティ委員, 経産省DXにむけての検討ワーキングループ委員 等を歴任。現在、IPAアジャイルワーキンググループ主査、モデリングフォーラムプログラム委員長。
<パネリスト>
アイ・ティー・イノベーションビジネステクノロジー戦略部 部長 /IT勉強宴会
中山 嘉之氏
<プロフィール>
1982年より協和発酵工業(現、協和キリン)情報システム部で30年間社内システムの構築に携わる。
メインフレーム⇒オープン⇒クラウドとプラットフォームが変遷する中、14の社内システム構築でデータモデラー兼PMを務める。2005年からは部門長兼ITアーキテクトとして活動し、2010年にエンタープライズデータHUBを中核とする疎結合アーキテクチャの完成に至る。2013年1月よりアイ・ティ・イノベーションにてアーキテクチャ・コンサルティングを開始。近年、カオスと化した巨大システムを整理されたデータ環境に徐々に移行してゆく都市計画的モダナイゼーション手法を確立。モットーは”直観を大切にしたアーキテクトであれ”
DBC代表
渡辺 幸三氏
<プロフィール>
業務システム開発者。システム設計手法である「三要素分析法」の提唱者。設計ツール「X-TEA Modeler」、実装ツール「X-TEADriver」の開発者。システム設計に関する多くの著書がある。近著は「システム開発・刷新のための データモデル大全」(日本実業出版社)。ブログ「設計者の発言」。
システム設計 代表取締役社長/UMTPモデリングアンバサダー
増田 亨氏
<プロフィール>
業務アプリケーションの開発者。
専門分野は、ドメインモデル中心のアーキテクチャ、イミュータブルデータモデル、分散型アプリケーション連携など。
著書:『現場で役立つシステム設計の原則 ~変更を楽で安全にするオブジェクト指向の実践技法』
株式会社オージス総研 技術部ビジネスイノベーションセンターアジャイルコーチ
UMTPモデリング実践部会 主査
原田 巌氏
<プロフィール>
アジャイルでのモデリング活用について事例発表や普及を行っている。会社へのアジャイル導入だけでなく、開発プロセス策定やオブジェクト指向分析、設計、実装など、現場でチームに合ったより良い開発方法を支援、実行している。スクラムアライアンス認定スクラムプロフェッショナル
閉会挨拶
2022年11月17日(木)
ワークショップ
10:00~12:00 ワークショップ①
「組織をアジャイル化する基本作法としてのトラパタ:パターンランゲージを体験する(仮)」
<概要>
IPAで制作されたトランスフォーメーションに対応するためのパターンランゲージ:愛称【トラパタ】はDX時代にIT人材に限らず個人と組織がいきいきと創造的に活動するための作法をモデル化したものといえます。このワークショップでは参加者の体験を通して、パターンランゲージおよびDX時代の基本作法について一緒に考えていきます。
進行・運営:UMTPモデリング実践部会
ファシリテーター
株式会社豆蔵 取締役/豆蔵デジタルホールディング グループCTO/技術士(情報工学部門)/UMTPモデリング・アンバサダー
羽生田 栄一氏
オブジェクト指向、モデリング技術、UML/RUP、要求開発、アジャイル開発、パタンランゲージ等のソフトウエア工学全般の実践適用に関するコンサル・教育・啓蒙活動に従事し,後進の育成に努める。
アジャイルプロセス協議会会長,情報処理学会ソフトウエア工学研究会パターンワーキンググループ主査,IPA ITアーキテクト・コミュニティ委員, 経産省DXにむけての検討ワーキングループ委員 等を歴任。現在、IPAアジャイルワーキンググループ主査、モデリングフォーラムプログラム委員長。
また、IPA情報処理推進機構非常勤研究員を兼務し、DX時代の人材フレームワークの策定に関わる。 またトランスフォーメーションのためのパターンランゲージ(略称:トラパタ)や大人の学びパターンランゲージ(略称:まなパタ)の制作とワークショップによる普及活動を行っている。
日本電気株式会社デジタルビジネスプラットフォーム企画統括部 主任
下川 裕太郎氏
「日本電気株式会社(NEC)DBP企画統括部 HR BPグループ・主任 主に人事・人材開発関連業務に従事。2019年から3年間、IPA社会基盤センターへ出向。 出向期間中は、デジタル時代の“学び直し“促進に向けた業務として、調査事業、ITSS+の改訂・普及、デジタルリテラシー向上施策、パターン・ランゲージ(トラパタ、まなパタ)の制作などを担当。」
13:30~16:00 ワークショップ②
「UMTPモデリングワークショップ」
<概要>
アジャイル開発が主流となり、価値のあるソフトウェアを提供するためには、ユーザも含めて全員で、素早く作るものの認識を合わせていくことが重要です。 システム開発において、対話しながらUMLによるモデリング技法を使うことにより、厳密で有用な知識を開発に活かすことができます。
本ワークショップでは、お題にそって、モデリングする対象を把握しつつ、提示されたモデルを元に状況に合わせて適切なモデルへと適応させるワークショップとなります。
5、6名のチームに分かれて協議・協力しながらモデルを直して完成させていく形となっているので「ゼロから書くことは難しい」と感じている方も、参加しやすいワーク設計にしています。
各チームにはモデリング実践部会のメンバーが付くので、書き方や考え方に困っ た際の協力や指導を行います。
モブプログラミングならぬモブモデリングを「オンライン」で、体験してみてください。ワークでは、主にクラス図を使用します。
進行・運営:UMTPモデリング実践部会
ファシリテーター
工藤 由美
2021年秋~別業種からエンジニアに転職。都内某ITコンサル会社 教育部門勤務。4月からUMTPのモデリング実践部会に参画し活動拡大中。
Javaの学習の中でオブジェクト指向分析、設計に触れるにしたがって
モデリングにどんどん魅了されてしまい、今では毎週のように仲間とモデリング勉強会を開いている。
「モデリングを使って複雑なものをシンプルに捉えられる、この素晴らしさをもっともっと世に普及したい!!」と思い、春先からUMTPのモデリング実践部会メンバー。
陣内 貴雄
メーカーの基幹システムの開発・保守に携わる。複雑化していくシステムの保守に苦慮している中でオブジェクト指向・モデリングに出会い、その可能性と楽しさに徐々に惹かれる。独学からはじめ、現在はコミュニティや勉強会に参加してモデリングを楽しく学んでいる。4月からUMTPのモデリング実践部会に参画し活動拡大中。
小黒 登行
株式会社豆蔵 技術コンサルティング事業部 シニアコンサルタント
金融系ソフトハウスからメーカーでのエンジニアを経て、組込み分野におけるオブジェクト指向技術のコンサルタントとして現場支援や人材育成に携わるとともに、コミュニティの活動にも参加。 現在はオブジェクト指向・UML・要件定義・テストなどのコンサルティング・人間系の組織課題解決ファシリテーションを主たる活動としている。