25年度、オープンなモデリング普及・啓蒙活動をめざして、年会費を無償化しUpdateしたシンUMTPでは、11月26日、UMTPの中心的イベントであるModeling Forum 2025において、生成AI時代の新たな活動指針である「UMTPシン・モデリング宣言」を表明しました。
UMTPシン・モデリング宣言
①これからの時代の基本的なリテラシーは「よみ・かき・AI・モデリング」である。
②【見える化と納得感】 モデリングとは、自分たちの意図や目的(ビジョン)を明確に持ちながら、対象領域がどのようになっているのかを皆で検討できるように、見える化のための図解や模型化を行うことで、皆の納得感を醸成し同時にビジョンも修正され明確になっていく活動である。
③【仮説検証とアジャイル】 モデリングとは、現場の声、現実の観察に従って、創造的かつ批判的思考に基づいて、多様な視点から仮説に基づく思考・実験やテストを繰り返して、自分たちの目的に対して対象領域を適切に説明できるモデルをつくり、実際のブロダクトに反映する実践である。作っては壊しが気軽にできるのがモデリングの醍醐味である。
④【モデルとは】 モデルとは、関心/対象領域の構造やしくみを目的に応じて単続化・抽象化・形式化して表現した模型(図や数式や模造品)である。モデリング活動の際に、皆で参照し全体観やビジョンとのズレを確認したり、ビジョンに基づく物語や仮説を表現したり、シミュレーションや予測を行ったり、相似や対立・対称性や矛盾・連和感を発見するために使うことができる。
モデルの表し方は、対象の特性や活用の目的に応じて通切な表現形式を選択・案出して用いればよい。
⑤【AIをリードするモデリング】 モデリングという活動とそこで用いるモデルの取扱いは、デジタルやAIがインフラとなる時代において、すべての人々が生活や仕事の中で普通に使うスキルである。
AIを活用して仕事を進める際には、対象領域に関する意図や目的意識を詰まえた大局観をモデルとして形作りながら、AIと対話したりAIの回答を吟味することが、人間が主体性をもってAIと共存する社会を進める上で重要となる。
⑥【AI駆動モデルベース開発】 プロダクト開発やエンジニアリングの分野においても、形式手法やモデルベース開発の技街と生成AIの技術はお互いに補い合いながら進化していくはずである。
AIのもつ専門性・正確性・網羅性・反復生成能力と、モデリング技術のもつアーキテクチャ全体としての整合性・バランス・全体観を見やすいというメリットを組み合わせた開発が求められる。
大規模ソフトウェアに対する生成コードの解釈・説明可能性と要求・仕様とコードの対応を維持した介入可能性の実現を目指すことで、モデルベース開発と生成AI技術が融合し、AI駆動モデルベース開発に続合されていく。
⑦【リベラルアーツとしてのモデリング】 これからの時代の基本的なリテラシーのうち、「よみ・かき」は人の気持ち・意図を理解し、自分のそれを言葉にできるという言語運用能力であり、各個人がビジョンを心にもつ際に重要となる。
そのうえで、仲間や「AI」と対等に対話をしながらプロシェクトを進めていく。「モデリング」を通して、意図やビションと現実世界との擦り合わせを続けていく。
モデリングはリテラシーの基礎であり、現実社会での基本作法(リベラルアーツ)である。
今後、本「UMTPシン・モデリング宣言」を踏まえた各種イベントや関連記事を企画・掲載していきます。
■関係情報
①2025.12.5:豆蔵デベロッパーサイトで紹介された記事
「Modeling Forum 2025参加レポート – AI エージェント時代のシン・モデリングを展望!」
https://developer.mamezou-tech.com/blogs/2025/12/05/modeling-forum-2025-report/
②2025.12.17:TRACERY Lab.(トレラボ)で紹介された記事
「AI時代の基本リテラシー「モデリング」〜UMTPシン・モデリング宣言を読み解く」
https://tracery.jp/articles/entry/i-era-basic-literacy-modeling-understanding-the-umtp-shin-modeling-declaration
③2026.7.10:「UMTPシン・モデリング宣言シンポジウム」開催予定