「モデルベース思考法」ワークショップ 開催報告
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2016年7月27日午後、新横浜駅近くの会場にて、25名の参加で、
「モデルベース思考法」ワークショップを開催しました。
UMTPでは、「モデルベース思考法」を、7年前より企画・研究開発してまいりました。
そして、その集大成として、5月に「最強シンプル思考術」を出版いたしました。
著者 東京大学教養学部特任助教 吉田塁先生
「モデルベース思考法」では、物事を構造化し、それを一般化・抽象化すること、また
別の条件で具体化することで新たな発想を生み出すことができます。
このように述べますと難しく感じますが、実際には「四角」と「線」を使って物事を分かりやすくシンプルに
整理する思考法です。
ワークショップでは、講師・インストラクターとして、「最強シンプル思考術」著者の
吉田塁先生をお招きし、身近な題材で、思考法にチャレンジいただきました。
講話では、「モデル」についての共通認識を持つことからスタートし、「モデルのメリット」
「モデルの作り方」を、事例を交えながら、順を追って、わかり易くご紹介いただきました。
その上で、グループ分けした皆様に、それぞれ「コップ」、「本」など身近なテーマを題材に
モデル化と相互評価を実践いただきました。
出来たモデルの一部が選ばれ、モデルの作成者による説明を通して、モデルに至った考えなどを、
皆さんで共有していただきました。講師からのコメントでは、抽象化、具体化などのポイントが
簡潔に述べられ、皆さん「モデルベース思考法」についての理解が進んだものと思われます。
後半は、「北風と太陽」をテーマに、ディスカッションしながら、各グループで1つのモデルを作成していただきました。
出来たモデルは、壁に貼り出し、それぞれ説明者から説明をするスタイルを取り、参加者は会場内を自由に回り、
説明を受け、質問をすることで、他グループが作成したモデルと自グループのモデルとの違いや、そのモデルに至った経緯などを
確認しました。着席後、講師がグループの中からいくつかサンプルを選び、グループの説明を通して、
モデルと作成の経緯などを皆さんで共有していただきました。そして、講師が、モデルの良い点、工夫すべき点
など具体的にコメントすることで、皆さんには、「モデルベース思考法」を、さらに理解し、納得感を深めてい
ただいたことと思います。
その後、同様に、これまでの経験から「うまくいったこと。うまくいかなかったこと」をモデル化するワーク
を進めていただきました。
アンケートでは、9割近い方から「理解できた」「有益だった」「満足した」との回答をいただきました。
コメントでは、「分かりやすさ」と、「ワークショップ形式に対する満足」の声を多く頂戴しました。また、
「抽象化することの価値に初めて気づいた。作成したモデルを抽象化してチェックするというのは、
興味深かった。」「四角と線だけで表現することで、ユーザーを巻き込むことができそう。」などの、
より具体的なコメントも頂戴しました。
11月11日(金)に開催を予定しておりますModeling Forum 2016でも時間が短いですが、「モデルベース思考法」
を体験いただけるプログラムをご用意します。今回参加されなかった皆さん是非チャレンジしてみてください。
2016年8月
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