2022年度のL4認定取得者 畝 孝雄様(富士フイルムソフトウエア株式会社)に、L4認定証が授与されました。
合格者の声
私は普段、様々なドメインに向けた業務用ソフトウェアの設計・開発を行っています。色々なシステムの開発を通じて、UMLモデリングの力を培ってきました。また、部門の設計をリードする立場にもあるため、自分自身だけでなく、組織としてのソフトウェア設計力向上にも努めています。この度、これまで開発を通じて身に着けてきた設計力を客観的に測ってみたいと思い、L4の受験を決意しました。
L4試験では、テーマに沿ったモデリングの実践と、それに対する質疑応答をしていくことになります。質疑では色々な視点でのご指摘を多くいただきました。その対応はとても大変でしたが、普段暗黙的に考えていることや行っていることを、改めて言語化する機会を得ることができ、それが新たな学びに繋がりました。L4の試験は単に自分の力を測るだけではなく、自分の成長について考えさせられる試験だったと、振り返ってみて思います。
私は、「良い設計」を行うためには、幾つかの視点(自分なりの軸)が必要だと考えています。例えば「実現したい事」と「実現方法」は、この順序で考えることが望ましいです。採用するフレームワークといった「実現方法」が先に決まっていて、後から要件などの「実現したい事」が決まるのは、あるべき姿ではありません。また、妥当なモデルを作り上げるためには「構造モデリング」と「振る舞いモデリング」の往復、「抽象」と「具象」の往復も欠かせない軸です。このような視点・軸を一つでも多く持つために、L4の合格を新たなスタートだと捉えて、今後もソフトウェアエンジニアとしての研鑽を続けたいと思います。
最後に、私がL4に合格できたのは、普段の設計に関する議論の中で、多くの上司・先輩方にご指導をいただいてきたおかげに他なりません。これまでのエンジニア人生の中で、ご鞭撻をいただきました全ての方に、深く感謝申し上げます。
富士フイルムソフトウエア株式会社 畝 孝雄